まず匂いに反応した。


次に目を開けて、そして身体のダルさを実感した。


匂いの原因はレノの上着で目が覚めて最初に見たのはレノの首筋でダルいのは中途半端な体勢で横になっていたから。



「・・・・先、輩?」

声をかけてもピクリともしないその姿に一瞬は怖くなるがすぐに首筋が上下しているのが確認出来たのでゆっくりと身体を起す。

時計を見れば先程から随分と時間が経っていた。

座ったままのレノに上着をかけなおしデスクに戻ると写真と同じ品物が乗っている。

(いつ戻ったんだろう・・・・)

まだ少し眠いのでこめかみを強く抑えて頭を振る。

レノの仕事は終わった。

次は自分の番だ。

ツォンに提出出来る状態にしなければいけない。

あくび一回分だけは時間ロスを覚悟し存分に口を広げた。

一旦レノを見ればまだ寝ている。

起して仮眠室に行って貰うか帰ってもらうか迷ったがどうせこの何日まともに寝ていないのだろうと思い起すのは止めた。

もっと言えば起きない相手に無駄な時間を使いたくなかった。

「よし」

スクリーンセーバーになったいたノーパソをは再び光らせた。

A continuation is in a dream.
02:00










15-06.2007