結局その後二人で簡単に食事をした。

レノが「眠い」と言っていたがからすれば今寝てまたすぐ起きる方がつらいので断るとレノも「それもそうだぞ、と」と付き合った。

休憩室には何人かの社員がいた。

「よく働くなぁ、アイツらも」

「ですね」

「お前ももちっと手抜く事覚えた方がいいぞ」

「ルード先輩からレノ先輩のアドバイスは無視しろって言われてます」

「あの野郎」

食べ終わってからレノは煙草しか吸っていないので吸殻はあっと言う間に溜まってきた。

「先輩、煙草の吸い方勿体無いですね」

「ん?」

その殆どが半分も吸ってない状態で火種が潰されている。

「好きで吸ってるワケじゃねーぞ、と」

「え、そうなんですか?」

「なんにもしない瞬間が嫌いなだけだ」


常に何かを追っていたい。追われていたい。

死線が本当にあるなら慣れすぎた。

この先このスリリングな瞬間が無くなったら生きていけないぐらいに。

休暇なら全力で遊びに行く。それこそ仕事よりも真面目に。

ただ今みたいに。待つだけの瞬間が嫌い。どうしたらいいのかわからない。手に余る。


「・・・・さて、と。戻るか」

空になった箱を潰してレノは立ち上がった。

「主任より先に仕事して今日は遅いですね、と言わないといけないぞ、と」

「泊まり込みだってすぐバレますよ」








A continuation is in a dream.
08:00




16-08.2007