戻って来る気配も無く、は座り込んで花を摘む。

労わりや慈悲の心など露知らずカダージュはに向かって花を踏みながら近づく。


、何してるの?」

「踏んでるよ」

「どうせまた咲くんでしょ?コレって。それより何してるの?」

「エアリスに教えて貰ったの」

が一輪花を持ち上げればカダージュは受け取り。

「花占い。今日は誰が迎えに来るか占ってた」

カダージュ・ヤズー・ロッズ。

一枚ずつ千切り舞い落ちる。

「それで結果は?」

「出る前にカダージュが来た」

「ふーん」

「ねぇ、僕の事好き?」

「うん」

「どこが?何が一番好き?」

「全部、じゃ答えになんない?」

「ならない」

「じゃあカダージュは?私の事好き?」

「好きだよ」


「私のどこが一番好き?」






全部、じゃ答えになんない?




11-11.2007