「見つけた」 屋上で寝転がっていたあっくん。 見つけた、と言ってもサボりはここか部室しか無いんだけど。 今日は天気がいいから絶対屋上だと思って階段なんてスキップで登ってしまった。 「邪魔」 あっくんの腰にへばりついてくっ付いてたら頭を押されて距離が空く。隙間が生まれる。 それがどうにも嫌で。気に入らない。 「・・・・あたし、妊娠したかも」 煙草を吸ってたあっくんはそれはそれは驚いた顔で睨んでる。 「で」 「え、言ってみただけ」 咄嗟にそう答えた反応で嘘だとどうやらばれてしまった様で。 「確かめなきゃ、不安なんだもん」 これ以上愛想を付かされる前に。 いやもう手遅れかもしれない。 だったらいっそ言ってしまおうか。 あっくん曰く、【馬鹿な女が考える事】を。 「何がだよ」 「あっくんがあたしを好きか。大事にしてくれるのかなー、とか」 「してやってるだろ」 「どこが?」 自分で聞いて失言だと気付くがもう遅く。 「ヤってる時は」 煙草が地面に落ちて踏み潰された。
07-06.2007 |