「副隊長って、普通ですよね」 その台詞に本を捲っていた檜佐木の手が止まる。 「ほら、他の隊長副隊長って見た目派手じゃないですか。まぁ中には大人しい人も居ますけど」 「・・・・別に見た目で強さが決まるワケじゃないだろ」 「そうですけどー」 「大体、お前はもう少し大人しい外見にしろ」 「えー?まだ抑えてるんですけど」 の耳には沢山のピアスがジャラジャラと付いている。 鼻と口と眉尻にも開いている。 ついでに言えば今は見えないがヘソにも開いている。 髪の毛も右側は刈上げて短く、左に行くにしたがって段々長くなって肩よりも長い。 色も基本的には黒いものの長い部分の毛先は虹の様な色んな配色。 「充分だろ」 「いやいや、十一番隊には負けます」 「負けてろそれは」 檜佐木は本を閉じのに近づき頭を撫でる。 「女がそんな穴なんか開けるモンじゃねーぞ」 「・・・・ジジくさいっすよ、副隊長」 「大体、口に穴なんか開いてたら色々不便だろ」 「でもないですよー。キスだって普通に出来ますし。なんなら試してみます?」 は自分の唇を押さえて意地悪く笑った。 「阿呆か、試すワケないだろ」 おもいっきりその額をデコピンされた。
21-06.2006 |