「檜佐木さん、はい」 は立ち上がろうとした檜佐木にお茶を差し出す。 「あぁ」 「濃い目にしてますから」 机に置かれたお茶を檜佐木は一口。 「いつもお仕事お疲れ様です」 ニコリと微笑み踵を返す。 ズズズとお茶を啜りながら檜佐木はの背中を見ていた。 いつもこうだ。 喉が渇いて立ち上がろうとすれば必ずそのタイミングでがお茶を入れてくる。 まぁそれは檜佐木に限った事では無いのだが。 九番隊に配属されてまだ数日だと言うのにはとても馴染んでいた。 「はい。どうぞ」 「あぁ」 翌日もやはりが絶妙なタイミングでお茶を差し出す。 「きっと今日檜佐木さん良い事がありますよ」 「良い事?」 「コレ」 机に置かれたお茶をは指差した。 表面にプカプカと茶柱一つ。 「ね」 「・・・・お前、結構単純なんだな」 大真面目に嬉しそうなを見て思わず檜佐木は笑ってしまう。 「でもまぁ、確かに良い事あるかもな」
01-07.2006 |