疲れてるな、間違いなく。 最近賑やかだしなぁ、歌舞伎町。 あー、ヤダヤダ。 仕事しか無いってホントにヤダ。 有給も溜まってるし、コレ片付いたら旅行行こう。 そうだそうしよう。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 はぁ。 アレでバレてないつもりなんだろうかあの天パ。 しゃくってる以前に何であんな格好してんだよ。 仕事選べよ、ホントによ。 一時でもあんなクズと関わってた自分が情けない。 てか、何で誰も気付かないワケ? あの横とか明らかに新八じゃん。 神楽ちゃんもいるじゃん。ケんバいけど。 うわ、今露骨に目ェ反らしやがった。 ムカつく。 話しかけたりとか絶対しねぇけどなんかムカつく。 ちくしょー、カメラ持って来ればよかった。 経費で焼き回しして歌舞伎町中に撒き散らしてやりてー。 「はっ!」 お、沖田、さん・・・・。 なんですかその顔。その目。その口はぁぁ! 気付いてる。 アイツぜってー気付いてる。 そして楽しんでる。 なにあの「お前の旦那、すげぇ趣味してますなぁ」みたいな表情。 旦那でもないし多分趣味でも無いだろうけど。 明らかにコレあたしをからかうネタとして楽しんでるよこのドS。 「そうだ、折角だしも着替えて上様の護衛をするといい」 ゴリラァァァァァアアア! テメェスッカスカの脳みそのクセになんだその「名案!俺天才!」的な空気。 「そいつはいい案でさぁ」 「そうだな。俺たちは外で警護するぞ」 「ちょっ!いやいやいやいや!ここは女装が趣味の山崎で行きましょうよ、ね、ね!」 「えー!俺のは仕ご」 「趣味だよなぁ、女装」 「・・・・・そ、そうかも」 「お取り込み中の所悪いですけど、生憎当店もうセーラー服一着しかのこってますぇん」 しゃくって言う台詞かソレ。 セーラー服って。 服あるならテメェが着ろよ! 「、しっかり上様を守って来いよ」 「え、局長?」 「上様になんかあったらどうなるかわかってんだろうな」 「副長、心配なら自分で」 「さぁて、俺らは仕事の邪魔になりまさぁ。退散退散」 (沖田ー!) 無理だって。 このメンツで何も無いわけが無い。 「さっさと着替えてくれないと、こっちのペースが乱れるんだけど」 呆然と出入り口に佇むに銀時は普通に服を差し出す。 「ナニか、手伝って欲しいってか?」 「バスタオル剥ぎ取られたいのか、お前」 「上様の前で卑猥な発言してんじゃねーよ」
17-02.2007 |