「どうしたんですか、折入った話って」 「実はな」 いつもより距離の近いと環。 廊下を歩いていると急に腕を捕まれしゃがまされた。 目立つ事この上ない。 「にしか頼めない話があるんだ」 環が手で口元を防御しの耳に近づくより早く、馨は二人の間に教科書を挟みこんだ。 「ストーップ」 「ブッ!」 教科書で顔面を叩かれ環の動きが止まると馨はを立たせる。 「殿、目立ちすぎだし近づきすぎ」 「馨!俺の顔に何をする!」 「話なら部室でしなよ。ホラ、行くよ」 「え、あ、うん」 「と、言う訳だ」 全ての話が終わり(環の立ち居振る舞い有り)はハルヒを見た。 「その、黙っていてすみませんでした」 「本来ならホスト部のみで乗り切ろうと思ったのだが、同じ女性の助けがあった方がいいという結論になりに応援を頼みたいんだ」 「確かに、身体検査すればバレる、ね」 そう。 明日の身体検査を控えてある種の緊急事態に陥っているホスト部はにハルヒの手助けを要請したのだ。 「まぁ、細かい事は僕らでするし」 「は僕らの居ない所でハルヒをフォローしてくれればいいだけだから」 「それはいいけど、なんで鳳先輩がお母さんなんですか?」 沈黙。 「あ、それはスルーしていいから」 「そうそう。その内殿自分の事も「お父さん」とか言うけどほっといていいから」 チラリと、は「お母さん」と呼ばれた鏡夜を見るとこれ以上何も聞くな、という雰囲気を醸し出した笑みを浮かべていた。 「・・・・わかったわ」 身体検査当日。 「・・・・なんか、あたしが手伝う事も無さそうね」 「寧ろ逆に凄く目立ってるんですけど」 出張ホスト部や環のハルヒコスプレのお陰で賑やか立つクラスの女子。 それをとハルヒは冷ややかな目で傍観していた。 「あたしが言うのも何だけど藤岡くん、よく付き合ってられるね」 「もう大分慣れました。不本意ですけど」 結局ハルヒはその後鏡夜の口止めした医者に見てもらう為に別行動をし、そこでもまた騒動に巻き込まれてしまった。
25-08.2006 ⇒ |