「・・・・はぁ」


は次々に運ばれる荷物にウンザリしていた。

玄関にはセ●ムが勝手に取り付けられ、鍵もご丁寧に目線の位置以外に上下に計三箇所。

窓の下にはSPが立っている。

「あの二人に話したのは失敗だったかも知れない」


そう。

これらは全部光と馨が手配したモノ。

この荷物も一人暮らし用にと一式二人から贈られた物。



「部屋にベッドしか置けないって、嫌がらせだ・・・・」





「「はいコレ」」

の一人暮らしの手配はとんとん拍子で進み、光と馨は携帯電話をにプレゼントした。

「何かあったらすぐ電話する事」

「何も無くても毎日帰宅したら電話する事」

今までは車で送り迎えがあったがもうそれも無くなる。

「「絶対だからね!」」

その気迫に根負けし、は携帯を受け取った。

律儀にアドレスも登録されておりホスト部は一通り登録されていた。


「・・・・コレ、登録したの馨でしょ?」

光の名前が一番上に登録されていた。

あいうえお順で言えば馨の方が早いのに。

馨はその問に笑顔で答えた。

ちなみに、環が一番最後に登録されていた。


携帯を持ってから気付いた事がある。

と光は基本的にから連絡をする。

と馨は殆ど馨から連絡が来る。

唯一から馨に連絡するのは帰宅した時。

最初はメールだったが馨が「電話の方が嬉しい」と言ったのでそれからは電話にした。


「じゃあまた明日」

「うん、おやすみ」


通話を切るのはいつもだった。

play-ball 6









31.08-2006