「・・・・ハルヒ、あれって」 隣同士になってからというもの、とハルヒは今まで以上に接点が増えすっかり親友になった。 こうして休日は一緒にスーパーに買い物に行く程。 学校では「藤岡くん」「さん」と呼びあっているがそれ以外ではお互い名前で呼んでいる。 そんなが見付けた二台の高級車に顔なじみの面々。 ハルヒはあまりの衝撃に電柱に倒れこんだ。 「どうしたのよ突然」 「鏡夜先輩に呼び出されたんだよ」 「もハルヒも一回も呼んでくれないじゃん。だから」 とりあえず全員ハルヒの家へと入って行く。 「隣も同じ間取りなの?」 「あ、うん」 「あとでの家も行っていい?」 馨はハルヒの家の窓から下を見てSPを確認する。 「ハルヒに迷惑かけなかったらね」 「僕ら迷惑なんてかけないもん。殿だから邪魔なのは。にしても、狭いな」 「一人だと丁度いいよ」 「ふーん。あ、紅茶出来たって」 その後、ホスト部の怒涛のテンポにより再びスーパーに行く事になった。 全員で。 「あたしちょっと山田さん(SP)の人に説明してくるね」 は先に外に出て階段を降りSPに今日は人数が多い事とまた出掛ける旨を伝えそのまま下で合流した。 「あれ、ハルヒ達は?」 「なんか殿と上にいるみたい」 「なんかあったのかな?ちょっと見てくる」 「「僕らも行くー」」 「あ、蘭花さん」 「あーらちゃんおはよう。丁度良かったわ、この害虫退治に協力してくれないかしら?」 「お父さん・・・・」 「「へぇこれがスーパー」」 「あたしもハルヒとこの前初めて来たけど、結構品揃えもいいし買い物って楽しいよ」 「あれは?」 「あのカゴに品物を入れて、あっちのレジでお金払うの」 「僕押してみたい」 と、光はソサクサと楽しそうにカートを取りに行った。 「馨はいいの?」 「うん。と何買うか選ぶ方がいい」 「じゃあ迷子にならないでよ。馨も結構ウロウロするタイプだし」 「殿よりは全然大人しいと思うけど。あ、なら手繋いでいい?」 「はいはい」 「今日は何買うの?」 「買い物はハルヒがしてくれるからあたし達は見学ね。あ、お菓子とか買って行く?」 「うん。買う買う。僕庶民肉食べるの初めてだな」 「普通に美味しいよ。ハルヒが鍋は人数いた方がいいって何度か誘ってくれて」 「えー!初耳だけど・・・・。なんで誘ってくれないのさ」 「今日食べるからいいじゃん」 「ちぇー」 「・・・・あのさ」 「ん?」 「ありがとう」 「なにが?」 「色々、と」 馨は繋いでいない手での頭を撫でた。 「が笑ってくれればそれだけでいいから」
02.09-2006 ⇒ |