「な、なんですか・・・・」 「勉強を見てくれと言ったのは君だろう」 昼休み、鏡夜はA組の廊下に居た。 なによりも驚いているのはハルヒと双子。 当然も驚いてはいる。 接客中でも無いのに鏡夜は笑顔。 そしてが昨日置いていったプリントを差し出している。 「勉強するんだろう?」 「どういうつもりですか」 クラスメイトの注目を避けたかったは仕方なしにまた二人で図書館に居た。 「性格的に中途半端に投げ出すのは嫌いなんでね」 「・・・・そうですか」 は目の前に置かれたプリントを見る。 そしてそのまま一言も話さず問題を解きだした。 元々そんなたいした枚数も無くの頭脳を活動させれば昼休み中に終えるのは簡単だった。 「終わりました。今日までありがとうございます」 プリントは完璧に仕上げられた。 その結果に鏡夜は満足気に微笑む。 「で、次はどうするつもりなんだ?」 「・・・・なんの話ですか?」 「環に次はどう接触してくるのかを是非聞かせて欲しいんだが」 「私がどうして須王先輩に興味があると思ってるんですか?」 「財閥の現社長、つまり君のお父上は噂では大恋愛の末ご結婚なされたそうで」 鏡夜はのかけている眼鏡をすくい取る。 「伊達眼鏡までワザワザかけて顔を隠す程似ているとは思えないが」 「・・・・ホスト部がご盛況の割に人の事を調べる時間まであるなんて羨ましいです先輩」 生活環境柄、も鏡夜も表と裏がある。 顔ではにこやかに、けれど毒を吐く。 「君は、俺に似ているタイプみたいだな」 「私はそんな無粋な真似はしませんけど」 「次の君の手をとても楽しみにしているよ」
05-11.2006 → |