「おいちょいとそこの万事屋や」 パチンコ屋から出ると笛が鳴り響き聞き慣れた声がしたので銀時は振り返った。 「ここに停められると公害なんで速やかに退けやがれ」 上半身は見慣れた真選組の。 「公害だァ?」 「この原付付近を通行すると天パと糖尿になるだろうが」 下半身は見慣れぬ生足。 「・・・・え、なに、お前女だったの?」 「なんでィ、知らなかったんすか旦那」 「あ、沖田さん」 銀時と同じ様にパチンコ屋から沖田が出てくる。 「なに、それとも罰ゲーム?」 顎を触りながら銀時は沖田に問う。 「まぁ旦那がそう思うのも無理ないでさァ」 「お前ら人をなんだと思ってるんだ」 「いやいやいや。だってよ」 改めて銀時はをマジマジと見る。 身長は沖田より若干低いぐらい。 髪は山崎より少し短い。 口調は土方似。 「これで中身がゴリラだったらパーフェクトなのによ」 「ケツ毛なんて無ぇよ」 刀に手をかけは銀時に微笑む。 「銀さんはもっと女の子女の子してるのが好みなんですけど」 「よかったなぁ。真逆でィ」 「なんつーの、ボン・キュ・ボンがいいわけよ、やっぱ。男なんで」 「コイツ真っ平らですぜ」 「という訳で、愛の告白はもう少し成長してからにしてください」 「成長も何も、二度と会わない様にここでテメェの首落とせば済む事だろうが」 は親指でツバを弾き刃を出す。 銀時は慌てての横に移動しその肩に手をかけた。 「なに、そんなに銀さんが好きってか。しょうがねぇなァ、これだからガキは」 「・・・・沖田さん」 「ん?」 「最近実戦から遠のいてて腕が鈍ってるって言ってましたよね。コレどうぞ」 レッカー車が来たのを確認したは銀時を沖田に突き飛ばし原付を移動させる準備に入った。 「だァァァァ!ちょっと待ってオィ!」 「さっさと退かさねぇからだよこの天パの落ち武者が」 「ホントごめんなさい。すみません。今日も綺麗な生足ですね美人のお姉さん」 「あ、作業終わったんでこの世の果てまで持って行ってくださーい」 「クソアマァァァ!」 「俺はなーんにも知らないですぜィ」
29-06.2006 ⇒ |