「・・・・どういうつもりよ」

「んー、新聞部への貢献?」

シャツのボタンを留めながら忍足は首をかしげた。

部活が終わった後を呼び止め「一時間したら部室来てみ。ええネタあるから」と声をかけた。


「氷帝テニス部二年忍足侑士熱愛発覚!ええネタやったやろ?」


言われた通り部室に行けばドアが開いていたのではそのまま普通に全開にした。

ら、校内一・二を争う美人の先輩(実際一昨年のミス準氷帝らしい)と抱き合ってたりしたりする。

先輩は一瞬びっくりしたが慌てる事無く忍足から退き「じゃあまたね」と部室を出て行った。

「折角いい頃合に呼んだのに写真も撮らんとなにしてんねん」

「と、撮れる訳無いでしょ!」

「あーあ。つまらん」

「・・・・さっきの人、一昨年のミス準氷帝の先輩だよね。彼女なの?」

「まさか。遊びやろ、どーせ」

向こうが、と言う態度。

「俺あそこまでケバい女は好かんしなぁ」

制服を正した忍足が立ち上がって鞄を持ったのでは外に出た。


「ってか、もうあんなネタなら呼ばないで」

鍵をかけた忍足を待って一言。

「もっと真剣なテニスの話かと思ってたのに。忍足最低だわ」

侮蔑の目で見上げるとなぜか忍足は嬉しそうにの頭を軽く叩いた。

「痛っ!」

「ただのツッコミやろ、大げさやな」



ホンマは最低とか言われたないで。

でもこのまんまダラダラ友達やんのはもうしんどいねん。

俺には無理やねん。

せやからん中での俺の位置落としてもらわなやってられん。


気付かれるぐらいやったら







17-06.2006