試合に負けるよりショックだったかも知れない。 だってあのの彼氏がよりにもよってあんな・・・・! あぁ、駄目だ! すげぇショックだ! あの後実はあんまり記憶無いんだけど気付けば俺はちゃんと家に帰ってて慌ててに電話すると意外や意外俺ん家のリビングにいた。 「・・・・忍足クンどーしたの?」 「すぐ帰ったよ。テストまだ終わってないから勉強したいって言ったらわかった、って」 「なんでいるの?」 「だってキヨ様子変だったし。送ったらおばさんにご飯勧められて」 言われて台所を見れば食事の用意をする母親がいて、はノートを広げて勉強している。 俺はの横に座って腕を突付く。 「ねぇねぇ、ホントに忍足クンなんかと付き合ってるの?いつから?なんで俺に黙ってたの?」 「なんかとか言わないでよ。えーと二週間前ぐらいかな。キヨだって別に私に報告なんてしないじゃん」 二週間前・・・・。 は! あの時か! だってそれまで二人の接点とか無いもん! 「試合なんて連れて行くんじゃなかった・・・・」 「あー、そうそう。あの日に声かけられて」 「ナンパじゃん!なんで付いて行くのさ!危ないよ!」 「あれ、ナンパって言うのかな。別にその日からすぐに付き合ったわけでもないし」 「今すぐ別れて!」 俺はシャーペン持ってたの手を両手でしっかり掴んだ。 それまで俺なんて無視でノート取ってたも流石にこっち向く。(て言うか酷いよ無視は) 「・・・・なんでキヨにそこまで言われなきゃいけないのよ。それにもし私がキヨに同じ事言ってキヨは彼女と別れたりしないでしょ」 「俺はいいの。男の子なんだし強いから!でも女の子じゃん!」 「答えになってないよ」 「忍足なんて俺よりも遊び人だよ?絶対傷つくよ?俺そんなのヤだ」 興奮して「クン」付け忘れたけどまぁいいや。 それよりもの方が大事だ。 なのには俺の手をすり抜けてまたノートに戻る。 挙句に溜息吐いて。 「だからキヨには言いたくなかったのよね」 ガーン!
10-07.2006 ⇒ |