テストが終われば週に何度かは忍足と会っていた。

そして毎回千石がの隣にいた。


「お前もうええ加減帰れや」

「聞こえませーん」

「キヨ、帰っていいよ」

「じゃあ一緒に帰ろう」

この繰り返し。


「大体一緒に帰るってなんでやねん」

「え、話してないの?」

ファミレスで忍足とが向かい合って座り、千石がその隣にいる。

食事は既に終えドリンクバーの名残がテーブルにある。

「だって、自分から進んでする話でもないし」

の答えに千石は不敵な笑みを忍足に向ける。

優越感に浸っている表情。

忍足は堪らずその額にデコピンをした。

「で、なんなん?」

「私とキヨ、同じマンションでお隣さんなのよ」

「あ、言うの!?」

「お前ホンマ黙っとけ」

「ウチ離婚家庭で父親が今海外出張だから一人暮らし同然で。ご飯とかたまにキヨの家で食べたり面倒見てもらってる」

「行く行くは結婚するんだよね」

千石はの腕に絡まり忍足に向かって首を傾げた。

「保護者やねんな、千石は」

「あ、そんな感じかな」

「違うじゃん!なに保護者って!」

「それかペット?」

「あ、それも当たってるかも」

「人間以下!?駄目だって忍足なんかに感化されちゃ!」

「お前になんかとか言われたない」

「でも私こうやって三人で話するの嫌いじゃないけどなぁ」

「「え!?」」

「今度キヨの彼女も呼んで四人でご飯でも食べてみる?」



「・・・・それは」


「ちょっとイヤかも」


「え、そう?」



みんなenjoyガクチュー 5







15-07.2006